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2017年9月22日

メダカは初めて魚を飼う人に最適な観賞魚

メダカは、むかしから慣れ親しまれてきた魚であり、あなたも子供の頃、家族に連れられ夜祭で買ってもらったという経験があるかもしれません。

わたしも子供の頃、初めて飼った魚がメダカであり、親に買ってもらった小さな水槽に水草を入れ、その中でメダカを数匹飼っていました。

飼いはじめた頃など、学校から帰ってくるとすぐにメダカの様子に見入っていたものです。

さて、話は変わりますがメダカは強い魚なので、飼いやすく初心者の方におすすめの観賞魚。

お部屋のインテリアの1つとして飾り鑑賞するのも良し、お子さんの体験教育の1つに飼育してみるのも良しです。

とは言え、初めての方にとってメダカをどう飼えばいいのか、どんなことに注意すれば良いのか、わからないことも多いはず。

そこで、このサイトではメダカの飼い方や注意点などについてご紹介していこうと思います。

メダカを飼うのに、必要なものは何?

まずメダカを飼うには水槽が必要です。40センチの水槽で30匹くらいは飼えるようですが、過密にならず、ゆったりしたほうが自然に近い感じがしますし、排せつ物による水質悪化も防ぐことが出来ます。

水1リットルにつきメダカ1匹と言う計算になりますね。水槽は大きく、水面の表面積が大きい方が、水中に溶け込む酸素が充分確保されますから、水槽は浅めでも、大きければ良いようです。ただ、水深が浅いと水流が強くなりすぎますから、水深を深くしてエアレーションで調節が必要になります。

また水質を安定させるためにも微生物の生存場所として、底に砂利を3センチほど敷きます。水草を育てる場合は5センチほど敷くとなお良いでしょう。水槽や砂砂利はよく洗いましょう。でなければ水が濁る原因になります。砂利の代わりに赤玉土や田んぼの土も推奨されているようですよ。

更に水槽内の水をろ過するためのろ過器も必要です。あまり水流の強くないもので良いです。ろ過器のフィルターは水質を安定させる微生物の住みかにもなります。

しかし、目詰まりすると浄化機能が落ちてしまいますから、フィルターは2週間程度で洗い、1か月ほどで交換すると良いですね。水洗いする場合は微生物を守るため、軽く流すだけで良いでしょう。

また水草や水藻は水槽のレイアウトには必要でしょうね。ただ、メダカが活動する日中は、光合成により酸素を供給してくれます。

夜は反対に二酸化炭素を排出するため、入れすぎは良くありません。藻の表面にも水中のゴミ、苔が付着し、水を透明にしてくれたりろ過器の洗浄力を高めてくれます。苔の元はメダカの餌にもなってくれますよ。

付け加えるならば、メダカが卵を産み付ける場所でもありますから、水草はホテイアオイやアナカリスあたりがおすすめです。また1週間程度、ほかの水槽で農薬を抜き、他の生物の卵がついていないか確認をしてから水槽に移したほうが無難です。

最後にたね水があります。これは早く水質が安定する水のことです。硝化細菌と言う微生物がメダカの排出物、餌の食べ残しを分解してくれますが、その水質に安定するまで2週間から3週間はかかります。水槽をセットする際にはたね水を使ったほうが良いですね。

このようにメダカをちゃんと飼ってあげるためには準備するものが沢山あるのです。

メダカの飼い方ってどうするの?

メダカを飼う基本としては、準備した水槽に、メダカを入れて、エアーポンプをセッティングし、カルキを抜いた水を入れ、18度から28度の水温で飼育するのが良いとされています。

自然界の中でのメダカは小さな虫、プランクトンを食べて生活をしています。蚊の幼虫のボウフラ、イトミミズなどを食べていることが多く、蚊の季節など初夏から夏にかけてボウフラを見つけることが出来ればメダカに餌として与えるのが良いでしょう。

ただ、なかなか生きた餌を与えるのは難しいので、ペットショップ、もしくはホームセンターのペットコーナーの餌で簡単かつバランスの良い餌を与えることが出来ます。基本的には水を綺麗にし、餌を与えるだけでメダカは生きていけますから、とても飼育は簡単だと言えますね。ただ、餌の与えすぎには注意が必要で、食べ残しで水質を汚す可能性もあります。

また、定期的に水槽の水を替えるようにしましょう。水槽の掃除や水替えは大変な作業ですが、汚れた水のままだとメダカが病気になってしまいます。頻繁に行う必要はありませんが、1週間に1回は水を替えることがオススメです。夏場のように暑い時期にはメダカの活発に動き、餌もよく食べますから、水が汚れやすくなります。水の状態をチェックして水替えの回数を増やしましょう。

更に全ての水を替えてしまうとそれはそれでメダカにとって環境が全く変わってしまいます。水を全て交換して大掃除をするのは、メダカが病気になった時にするべきです。抜いた分の水を補充するには、カルキを抜いた水、もしくは一昼夜汲み置きした水を入れましょう。

メダカの寿命は1年から2年と言われています。しかししっかりした環境で飼育されるメダカは4年から5年は生きられると言われています。もしメダカを繁殖させたいと思うのなら、その後どうするかも考えておきましょう。増えすぎたからと言って、小川などに放流しないようにしましょう。

メダカは小さな魚ですが、飼育するのなら、責任や愛情を持って育てるべきでしょう。

エサはどんなエサをあげる?

メダカのエサは一体どんなものなのでしょうか?

野生のメダカは栄養たっぷりの人工エサなどは用意されていません。常にエサを探し色々なものを食べながら生活しています。

動物性プランクトンで言うなら、ワムシ、ミジンコやゾウリムシが代表的です。また植物性プランクトンの場合はケイソウ、クロレラなど緑藻類プランクトンを食べています。またボウフラ、赤虫、水ミミズなど小さな昆虫類やエビなど小さな甲殻類まで食べる、雑食系の魚です。

青水や緑水で調子よく飼育出来るのも、雑食と言うことに関係しており、緑色の水の中に発生した様々なプランクトンを沢山食べることが出来るため、メダカも元気に育つと言う訳ですね。

メダカの人工エサは求めやすい価格でペットショップなどで販売されています。より美しいメダカを育てたいと言う人は、専門店のエサを与えると良いでしょう。またメダカのサイズによってもエサの大きさは変わります。元気に長生きさせるためにはメダカ専用や、観賞魚用、淡水魚専用のエサを使用したほうが良いですね。

また雑食であるメダカは他にも色々なものを食べますが、水面に浮いているフレークタイプのような、最初は水面に浮いている小さなタイプを選ぶと良いでしょう。

そして時間が経てばゆっくり沈むタイプのエサが好ましいです。完全に沈水性するエサだと、食べてもらえない、食べ残しが底に沢山たまる、等の可能性が高くなります。エサの食べ残しは水質悪化に繋がりますから、食べ残したエサを食べてくれるエビ類や貝類を水槽に入れるのもオススメです。

更にミジンコウキクサと言うエサがありますが、これはメダカが好んで食べてくれるエサです。人工エサを与えたようにパクパクと食べてくれます。ミジンコウキクサのメリットは、植物なので、水を汚すことがありません。

留守にする際には多めに入れておけば水を汚すことなく、メダカの非常食になります。またコスト面でもパフォーマンスが良く、強い光を浴びると勝手に増えてくれますから繁殖や維持が出来ればお財布にも優しいです。

メダカを飼う時の注意点とは?

メダカの飼育はとても簡単なものです。手っ取り早く言ってしまえば、バケツのような容器ですら飼育することが可能なんですよ。

しかし注意点もあります。それはメダカは強い水流に弱い魚であると言うことです。エアレーションを使う場合は強い水流が発生しないよう注意しなければなりません。

またメダカは丈夫な魚ですから、多少の温度変化でも耐え抜く強さも持っています。冬の間は5度しかない水温でも生きていけますが、メダカに負担をかけることは間違いありませんから、適正温度と言われている25度前後で飼育してあげる必要がありますね。

さらにメダカにとって最適な水質と言うものがあります。それは弱アルカリ性です。水道水は中性なので、充分使うことが出来ますが、カルキ抜きはしっかり行っておく必要があります。

水道水に含まれている塩素はメダカにとっては猛毒です。カルキ抜きが終わった水は新水と呼び、バクテリアやプランクトンがほとんどいない状態です。

ですからまだメダカが飼える水ではありません。1週間くらい経つとバクテリアやプランクトンが増殖してきて、メダカにとってはベストな水質になります。市販のバクテリア繁殖促進剤を投入することによって、簡単かつ早くメダカに最適な水を作ることが出来ますよ。

メダカを飼う際の注意点としては、エサにもあります。人工エサは安くて手に入れやすいのですが、一度に食べきれる量を与えることが大切です。

メダカを死なせてしまう原因の多くは、エサのあげすぎだと言われているからです。エサを与えすぎると水質が悪化し、メダカにとってはよくないのです。1分以内に食べきってしまうよう、コントロールすることがメダカを長生きさせる秘訣になります。

メダカの飼育で注意すべき点は、バクテリアやプランクトンを充分発生させた水槽にメダカを入れ、水温管理をしっかりして、飼育することです。

この方法ならメダカ観察もしっかり出来ますし、エサはプランクトンが豊富なのでそれほど与えなくても勝手に食べてくれます。水草を入れると、よりプランクトンが増えますから良いでしょう。

後は糞の処理をしっかり行い、水を綺麗に替え、水質悪化を防ぐことで長くメダカ飼育を楽しむことが出来ます。

水槽の掃除は、どれくらいの頻度ですれば良い?

メダカを飼うのなら、水槽内の掃除は週に1回を目安に行いましょう。あまり頻繁に水を替えすぎるとメダカはストレスを感じるようになります。掃除は短時間に済ませ、メダカが不安になりづらいよう手身近に終わらせましょう。

そして水替えの量ですが、水槽内の状態を見ながら3分の1程度にしていきましょう。あまり多く替えすぎると水に慣れずに弱ってしまいます。

汚れが目立つ場合は少し多めでも良いです。苔が多めに発生しても、多くて2分の1にしたほうが良いです。一度に沢山水替えしすぎるとバクテリアやプランクトンも減り、メダカも病気になりがちなので注意が必要です。

また必ずカルキ抜きをした水を入れることも忘れずに。水槽の水と新しく入れる水は水槽の水温に合わせるようにするとベストです。メダカにとって水は人間で言えば空気のような存在です。

汚染物質、排ガスにまみれた空気より綺麗な空気のほうがメダカにとって良いのは当然ですから、メダカは水ごとすくって移動させるようにしましょう。

もし水草などを水中の養分を吸収させる目的で水質を安定させているのなら、水替えの頻度を減らすことが出来るでしょう。ろ過器の性能によっても水替え頻度を劇的に減らすことが可能です。ろ過器も検討して購入するようにしましょう。

水替えの場合、ポンプを使って水槽内の水を抜きますが、飼育容器や水槽の底に溜まっているメダカの糞、ごみなども一緒に吸いだすと良いでしょう。

また、冬の間の水替えはなるべくやるべき必要はありません。春、夏などのメダカの活性があがり、エサを良く食べ、排出物を出している季節なら特に水替えは必要ですが、冬はメダカの活性も落ち、それほど水を汚すことはありません。

メダカも冬眠状態に入りますから、メダカに刺激を与えることにより死なせてしまったり、弱らせる原因になります。

一緒に飼える魚はどんな魚がいるの?

メダカと混泳出来る魚やエビはいるのでしょうか?前提としてはメダカと混泳出来る魚の飼育環境としては、最低でも60メートル水槽にろ過器が備わっており、飼育環境が整っていることが条件です。

メダカと他の魚を一緒に飼うなら、水質と相性がポイントになります。メダカが好むのは中性から弱アルカリ性の水質で、水温は5度から40度と淡水魚の中でも柔軟性の高い魚です。

ただ、一緒に混泳させる魚は大半熱帯魚などは水温は20度から30度を好むので、この水質や水温にあった熱帯魚などを泳がすと良いでしょう。また攻撃的な魚を入れるとメダカにとってストレスになりますから、慎重に選ぶ必要があります。

まず、あげられるのはミナミヌマエビです。苔取り、掃除屋として導入します。ミナミヌマエビ自体が20度から30度と水温も幅広く対応しており、メダカにとってストレスの感じない大きさの2.5センチほどです。性格も温厚で苔取り、メダカに与えたエサの残りかすも食べてくれますから、床掃除にも併用出来ます。

またレッドファイヤーシュリンプ、レッドチェリーシュリンプなども色鮮やかでオススメです。飼育方法はミナミヌマエビとほぼ変わりません。

真っ赤な体をしていますから水草の相性ともよく、水槽内が鮮やかになります。レッドファイヤーシュリンプも雑食です。苔も食べてくれますから、ウィローモスなど多めに入れておくとエサ不足を解消出来ます。

更に熱帯魚の代表とも言えるグッピーとも混泳は可能です。ただ、メダカの外観はグッピーと比較すると地味ですから、メダカと混泳させると水槽がグッピー中心になってしまうので注意が必要です。

熱帯魚の宝石とまで言われるグッピーは美しいので、どのようなグッピーを選ぶのかはメダカと混泳させることを考えてよく選ぶようにしましょう。

メダカの何気ない質問

メダカはとても強い魚ですが、よくある質問で、「どんな個体を選べば良いのか?」という質問があります。

古くから飼育されているメダカはごく一般的なメダカの品種です。どこにでも売っている普通のメダカと思っている人も多いでしょう。

しかしヒメダカというメダカは屋外で環境が良いと、販売されていた頃よりとても良い発色を見せてくれます。また白メダカも美しい白さを持ったメダカです。暗めの飼育容器の中でよく目立ち、非常に人気があります。

青く光るような鱗を持っているアオメダカは淡くきれいな体色が飼育容器の中で光ります。ヒメダカより濃い赤に発色する楊貴妃メダカは暗めの色の飼育容器、底砂を使うことでしょう。

また圧倒的な美しさで光り輝く鱗を持ったメダカをミユキメダカと言います。非常に人気が高く、より光方の強いものを選別して掛け合わせていくと、楽しい方は様々あります。

メダカの寿命は2年から3年と言われています。しかし飼育状態が良ければ4年から5年は生きることが出来るとも言われています。

是非綺麗な水槽で、水替えや掃除をしっかり行い、美しいメダカを飼育してみましょう。メダカはとても買いやすい魚ですから、熱帯魚にチャレンジする前にまずはメダカにチャレンジすると良いでしょう。

Posted by flag